ワイは漫画を除けば年間10冊も本を読まないだろう。
資格の勉強やハウツー本を必要に迫られて手に取る事はあっても、勝間和代さんのように本を浴びるように読み幸せを感じるタイプではない。
そもそも子供の頃から本読みが苦手だった。その原因のひとつに文末から文頭への移動を踏み外す事があげられる。そして段落を考慮せずに書かれた密度の高い横書きの文章が最も苦手だ。
Webライターの仕事(記事作成)は、その大半が情報収集に費やされる。Webページに限って言えば、ほぼ100%横書きなので読み解くストレスは半端ない。
勝間和代が速読(読書)を絶賛する理由
勝間和代さんは自身のYouTubeチャンネルで、読書の素晴らしさと速読の重要性をセットで語っている。
勝間さんのように頭の良い人が披露するライフハックは、スキルや経験値(実績)に圧倒さることが多い。自分に再現できるかどうか尻込みしてしまう感じだ。しかし「速読」に関しては違った。ワイの目の色が変わったのだ。
勝間さんの話を聴いているうちに、速読が現代にマッチした最良のスキルのように思えてきた。読書をする人って実はほんの一握り。だからこそ本から獲得できる知識には価値があるし、競争社会において思いがけず我が身を救うこともある。
仕事柄、文章と向き合う時間が長くなり、書く為により読むことを迫られる。そこに弱点を抱えていたワイは情報収集(インプット)に費やすコスト(ストレス)の削減に速読がとても役立つと確信してしまった。
今まで取り組んで来なかったことを激しく後悔した。
漫画の読み方が速読に応用出来る?
勝間さんは読書をするとき、半ページまたは1ページ単位で読み進めるそうだ。速読の達人になると見開き(2ページ)を同時に読める人もいるらしい。音読の世界の住人だったワイは驚きを隠せなかった。
速読は基本文字を音読せず、頭の中の情報ハイウェイに文字を走らせ直接処理(理解)する事が肝心だと言っている。
これは文字を画像処理するみたいなものだ。
漫画の吹き出しを一行づつ音読しなくても大抵の人は瞬間的に理解できるのと一緒だ。そのレーン数が増えるほど複利効果でさらに読む速度が上がる。
文字を音ではなくイメージに変換して瞬間的に理解するわけだ。
※勝間和代さんは、速読インストラクターの資格を取得済み。
速読のタイプは2つある
ワイには目を素早く動かすタイプの一般的な速読は無理だとすぐに分かった。もう目の筋肉が弱すぎて1秒間で左右一往復できるかどうか怪しい。必然的に瞬読と呼ばれる右脳を駆使する速読法を採用した。
視線をあまり動かす必要がなく、ふわっと視野を広げながら文字情報の持つイメージをどんどん頭の中に放り込んでいく。
実は速読を始めてすぐに驚きの発見があった。ワイは文字を読む時と絵を描く時で利き目が違っていたのだ。そこで文字を読む際の利き目を右から左にスイッチした途端、文章がまるで風景のように見え始めたから驚いてしまった。
それこそ読むというより観察(模写など)する時の目の使い方である。
そして段落の頭から順番に読むという先入観すら排除してしまった。仮に文章を逆順で読んだからといって頭の中で意味が逆さになるような事は起こらない。そこは言語のルールに従い、パズルのように決められたピース(文脈)同士が結合する。
基本は全体の把握から細部へのフォーカスだ。この辺は日頃から絵を描く習慣(アプローチ)がプラスに働いたと思う。
数日の訓練の後で、1500文字ほどのニュース記事をどれくらいの時間で読めるか計測してみた。結果は55秒と予想を大幅に上回った。記事の内容(意味)を取りこぼさないように、気持ちゆっくり目に読んだつもりだった。瞬読にしてはかなり遅い部類だが、脳内音読で目を酷使する方法に比べて格段に速く、今後の複利効果にも期待が膨らむ結果となった。
長年速読の存在は気になっていた。しかしそれは都市伝説レベルの認識だった。
これはもう世界(自我)の認識が完全に変わった。
日本の学校教育では長年音読みを重視している。左脳教育と言ったら語弊があるかもしれない。そこでワイは劣等生として膨大な時間を過ごしたわけだ。
学生時代に速読に出会っていたらと思うと悔しさが込み上げてくる。
本の内容を暗記する必要はない
勝間さんは読書の素晴らしさを語る一方で、読んだ本の内容については、ほとんど忘れて覚えていないと。
正しくは、覚えていても思い出せないということらしい。
じつは記憶の大半は意図的に引き出せない領域に存在している。それは意識と無意識の狭間のような場所だ。
緊急性のない記憶の引き出しにはフックのようなモノが必要になる。これはテスト勉強などでよくやる語呂合わせや、エピソード記憶などが有名だ。
そして知識の大半は知らず知らずのうちに活用される。そんな無意識レベルの知識の積み上げが読書による集合知の凄味と言える。
だから読んだ本の内容を思い出せないとしても、それが無駄になることはないのだ。
インプットによる見返りを求めすぎて、読む快楽が生み出す化学反応を見逃してはいけないと思った。
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